『星の瞳のシルエット』の思い出
柊あおい『星の瞳のシルエット』(集英社文庫コミック版/全6巻/各590円)
[1999/02/07記]
僕が少女マンガにハマった最初の作品が、この『星の瞳のシルエット』。当時、妹が買っていた「りぼん(集英社)」をちらっと見たときに急速に惹かれてゆき、毎月むさぼり読む結果となったのだった。当時のキャッチコピーだった「250万乙女のバイブル」(違ったかな?記憶があやふやである)の一人になっちゃったのか(苦笑)。
なぜ、この作品に惹かれたんだろう。
奇しくもこの1月、文庫化されたこの作品を再読する。コミックスは妹が全部揃えていたので僕は所持しておらず、昨年実家を出た時点で再読できなかったからだ。
1月に出たのは文庫の1、2巻。これはちょうどコミックスの1~4巻までになっていた。いわゆる「中学生編」である。
主人公・沢渡香澄は5年前、夏の草原で名前も知らない男の子に”星のかけら”をもらう。その出会いが、初恋だった。その後、秋に「すすき野原」となった同じ場所で再会するが、男の子は泣いていた。香澄は、たった一言「星のかけら、大事に持っている」といいたかったがいえないまま、「帰れったら帰れ!」と男の子に怒鳴られ、そのまま別れてしまっていた。それから5年が経過した今も、香澄は”星のかけら”を大事に持ち、いつか再会する日を夢見ていた。
中学生になった香澄は、親友の沙樹、真理子とクッキングクラブを作ることになった。真理子が好きな1組の久住智史が所属する弓道部の練習風景が調理室から見える、ということから真理子がいいだしたのがきっかけだった。香澄は、気が進まないままクッキングクラブの代表になった。香澄は恐かったのだ、真理子の好きな久住智史を好きになりそうな自分が……。
久住は久住で別の悩みを抱える。久住は、「帰れったら帰れ!」と怒鳴ってしまったままに別れた、”すすき野原の男の子”その人だったのだ。弓道部の練習所で沙樹が香澄の名前を呼んだときに久住には香澄がその時の女の子だと分かっていたのだが、いいだすきっかけがないままに月日が流れる。そして、ラジオ番組にメッセージ付きのリクエストとして「”すすき野原の男の子より”<ごめんね>”シリウスの星のかけらの女の子へ”」と出す。
放送を聞いた香澄はショックで眠れないほどだった。沙樹も放送を聞き、その話を聞いた真理子とともに放送局に行ってはがきを見せてもらえば誰だか分かるじゃないかという結論に落ち着き、放送局へと向かう。しかし、はがきには名前も住所もなかった。がっくりくる香澄だが、DJからははがきと当日の録音テープももらい、何かがあったら相談にのるともいってもらえた。沙樹の提案でラジオを通じて”星のかけら”を大切に持っているということを伝えることになった。
が、しかし。
放送が流れる当日(終業式)の朝、寝坊して慌てた香澄は途中でおじさんにぶつかってしまい、そのときに”星のかけら”をなくしてしまうのだった。……
このあと、沙樹の幼なじみで久住と同じ弓道部の白石司も絡み、複雑な関係が続いていく。
真理子は久住が好き、香澄は初恋のすすき野原の男の子の正体が分からない間にも久住のことが好きになっていく、そして久住は”星のかけら”の女の子である香澄に惹かれていく。司は香澄の気持ちに気付き、自分が香澄を好きなのを隠して久住とくっつけようとし、同じく香澄の気持ちに気付いていた沙樹は司が好きだったのに司が香澄を好きなことを知ってしまう……。
ああ、少女マンガお約束の泥沼劇。しかも、読者にはバレバレながら登場人物はある一定の時期にならないと何も気付かない。じれったい。しかし、このじれったさがたまらないのか。このあと、高校生編に入ると更に人物が加わって複雑怪奇な関係が結ばれていくのだ。
個人的には、高校生編はちょっと好きになれなかった部分があったような気がする。続きを読まないと思い出せないが、この中学生編でまとまっていれば、少しはすっきりしたものを、あえて最後に破局を持ってきて高校生編へとコマを進めてしまったから複雑怪奇な、いや、単純すぎて複雑な(笑)怪作になったといえるかな。
まあ、能書きはともかく、僕は素直にいおう。
「香澄ちゃんが好きだ!」と(苦笑)。
たぶん、これが僕がこの作品に惹かれた第一の理由に違いないのだから。
そういえば、当時イメージアルバムも出て、中には太田祐美さんの「星がたり」も収録されていた。妹がLP版を購入していたが、その後に廉価版でCD化されたように思う。しかし、いまとなっては見つからないのよね。う~、何としても見つけたいのに……。
どなたか、持っている方とか、売ってるのを見たとかいませんかねぇ(^^;;;
3月発売予定の文庫版3、4巻が待ち遠しい今日このごろであります。
| 紹介作品購入(amazonから購入可能) | |||||
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| 柊あおい | 星の瞳のシルエット1 | ||||
| 柊あおい | 星の瞳のシルエット2 | ||||
| 柊あおい | 星の瞳のシルエット3 | ||||
| 柊あおい | 星の瞳のシルエット4 | ||||
| 柊あおい | 星の瞳のシルエット5 | ||||
| 柊あおい | 星の瞳のシルエット6 | ||||
| 「星の瞳のシルエット」イメージ・アルバム | |||||
| 太田裕美 | Feelin’Summer 「星がたり」収録アルバム廉価版 | ||||






