JUNEに目覚めるきっかけの作品
栗本薫『朝日のあたる家III』(光風社出版/1340円)
1991.7.3脱稿、未採用原稿
僕が初めて「JUNE」の存在を知ったのは高校二年の頃、栗本薫先生の『朝日のあたる家』I・II巻を図書館で読んでから、何気なしに文庫版『翼あるもの(上下)』を購入したときだった、と思います。ただ、本格的に「JUNE」を購読するには少し時間が入りましたが。
他の男性読者がどのような経緯で「JUNE」に入っていくのかは知りませんが、僕の場合、ある事情で「女性恐怖症」の時期が長く、その間にJUNEっぼい交際もあったのですんなり入れたのでしょう。事実、男子高校時代にもフリーSEXに対する「精神的」同性愛慫懸の小論文を校内雑誌に掲載し、かなりのヒンシュクを買ったくらいですから。(今となっては忘れたい過去だが)
ま、江戸川乱歩を師と勝手に仰いでいる僕には、元々その素質があったのかも知れませんけれどね(しかし美少年ならぬブ青年たる僕にそういう資格はないかも知れない)。でも、やっぱりきっかけは『朝日』なことに変わりない訳です。
そして、III、です。
僕は、始め書店で見つけたとき、嘘だろ、と心の中で眩きました。当然です。僕は、I、IIを図書館で一回通読しただけだったのですが、『朝日』としてはあれで全てが完結したと思っていたからです。ファンからは石を投げつけられるかも知れないけど、僕はそう考えていました。だから、IIIを見つけたときに迷わず僕はI、IIも一緒に買いました。そしてその晩、一気に読んだんです。そして……
IIIまで読み終え、パタン、と本を閉じたとき、僕は泣いてました。本気で涙を流してました。
僕は結構「感動屋さん」で、映画とか本とかでも感動するとすぐ涙してしまうのですが(これが原因で振られたこと数回)、今回は今までと何かが違っていました。
僕は、『翼あるもの』で巽に魅かれ、『朝日』I、IIで透に魅かれていました。そして、そのいずれに於ても良を憎んでいたんです。理由は判りません。ただ、ただ憎かった。それが、このIIIで僧しみが消え、巽や透のように魅かれたのです。それは何故か。まだ、今の僕には判らないようです。憎しみの元が判らない僕には。これに対して、女性読者の皆さんはどういう感想を、どういう想いを持たれたのでしょうか。
そして、僕は今、角川スニーカー『終わりのないラブソング1』ヘと、新たなる(僕は途中からの読者なので連載はワザと飛ぱしています)感動への出発をしようとしているのです……
(東京都/お~いしいよ♥)
物語はその後、5巻まで発売されて完結いたしました。まだ5巻は未読ですが、ある意味怖いです。さて、2002年12月。この作品が角川ルビー文庫として装いも新たに発売されることになりました。この文章は3巻についてのみ書いたものですが、amazon.co.jpへのリンクは全巻について記しましたので、ぜひ通しで読んでみて下さい。[2002/12/2追記]
| 紹介作品購入(amazonから購入可能) | |||||
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| 著者 | タイトル | 光風社出版 | 角川ルビー文庫 | ||
| 栗本薫 | 朝日のあたる家I | ||||
| 栗本薫 | 朝日のあたる家II | ||||
| 栗本薫 | 朝日のあたる家III | ||||
| 栗本薫 | 朝日のあたる家IV | ||||
| 栗本薫 | 朝日のあたる家V (完結編) | ||||






