[政治・雑感]
小泉政権は政治的テロ集団だ

(2004/06/05 09:35、書き下ろし)

 たったいま、参院本会議で“年金制度改悪法案”が可決された。結局、手段を無くした民主党、社民党が欠席する中、粛々と採決が進まれていったのだ……。

     ※  ※  ※

 おかしい。何かがおかしい。小泉純一郎という一人の政治家だ。最初、自民党の中でも“変人”と称されたこの政治家を、私は一縷の期待を持って眺めていた。もちろん、私の政治姿勢は「反自民(自公連立)」である。しかし、小渕、森と最悪の総理が連続し、ここにきて登場した“変人”小泉純一郎が「自民党をぶっ壊す」思いで何かやってくれるのではないか。期待していたのは事実である。しかし、彼は違った。小泉首相が続くのならば、まだ森前首相の方がよかった、という評価すらできるくらいだ。少なくとも、余計なことを発言したかもしれないが、「なにもしなかった」からである。

 しかるに、小泉純一郎は何をしたか。一見、素晴らしいことに見える言葉を並べながら、その実績はほとんどない、実体がないのである。
 そんなことはない。小泉首相は、これまでの内閣では考えられない実績を積み重ねてきたではないか。そういう“小泉信者”とでもいうべき人はよく考えてもらいたい。その実績の多くは、本当に国民のためのものなのか? 日本のためのものなのか? いまはちょっとまとめている時間がないのだが、私にはそう思えない。強いていえば北朝鮮問題だが、これにしても小泉首相が誕生する前からのレールに乗ったまでのこと。確かに、行動力があるように見えるが、本当に行動力がある政治家ならば、うまく立ち回れたはずだ。それができず、国内の政局を踏まえて、国民世論を気にしながらパフォーマンスしているに過ぎない。そして、その裏では国民世論とは相反する、国民のみを苦しめる法律を次々と作成して、自公の数の論理で押し進めている。民主的な選挙で、多数派を占めているのだから、これこそ世論だと思ったら大間違い。実際、昨年の総選挙以降、数々のボロが出ているではないか。そして、それを繕うのに必死なのがいまの小泉総理だ。しかし、残念なことに、多くの国民が投票にすら参加しなくなった。その結果、先の補選でも自民が完勝したりしている。いや、自民は勝っていないのだ。あんなに低い投票率ではどうなのか。しかし、今の制度では投票率が高かろうが低かろうが、勝ちは勝ち。創価学会を支持母体に持つ公明党が動くことで、投票率が低ければ低いだけ有利に働くのだ。確かに、私のように学会員であっても公明党は支持せず、民主党の応援団をしている人もいる。しかし、多くは内部で渡された資料のみで勉強し、仲間が出ているから、組織が応援しているから、という理由で手弁当で支援している。従って、投票率が低ければ低いだけ、自公が有利になる。ただ、誤解してもらっては困るのは、創価学会員が公明党を支援して行動するのは、何ら問題ないということだ。もちろん、独自政党を持つことも、憲法に反しない。問題となるのは、政権に入ったときに、自分の宗教を国教としようとしたり、他の宗教を排除したりしようとしたりしたときだ。いまの学会は、かつての学会とは違うのでそれはない。しかし、もしもそれが不安で嫌ならば、対抗馬に投票するしかない。それも自由だ。私が公明党を支持しないのは、いまの公明党は当初の理念を忘れているからだ。少なくとも、私はそう思う。何度もいうが、ぜひ公明党は目を覚まして欲しい。政権の座にいることが公明党の目的ではなかったはずだ。もちろん、政権にいないと政策は実現不可能だが、自民党という腐った船を補強するのはやめていただきたい。少なくとも、いまの公明党は、自公連立を維持するために大切なものを失っている。かつてのさきがけ、社民党のように。

 話が横道に逸れてしまったが、私は、6.3という数字を忘れられない。この日は、小泉政権が、日本の議会政治を粉砕した日だからだ。それは、まさしくテロ行為としかいいようがない。テロに屈しないと大上段を振りかざしていた当人が、政治的テロを実行したのだ。これは忘れてはいけない。そして、次回選挙では徹底して小泉政権を叩き潰す行動を取らないと、この日本はどこに向かうのか。考えるだけでぞっとする。このことに関しては、後日じっくりと検証したい。


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